中州でキャンプは絶対にやらない
皆さんもご存じであろう、今回のキャンプ場における痛ましい事故。
このご家族で、一人残ったお父さんの気持ちを思うと胸が痛む。
でも、大事なことを忘れてると思う。
アウトドア、つまり日常生活でも自宅の玄関を一歩出たら、危険だらけのサバイバル。
増して、キャンプなんて言ったらほんのちょっとの判断ミスが命取りになる。
今回は、そもそもキャンプ場が中州(しかも人造!)にキャンプサイトを設けていて、普通に考えてあり得ない。
このお父さんも、川の異変を察知して避難が必要を感じたところまではよかったのだが、なぜ自分だけ車で渡河して管理棟に避難するか否かの指示を仰ぎにあったのか?
しかもまた車で渡河して中州に戻り、家族を乗せてまたまた車で渡河して避難する途中で濁流に流され…。
自分ならそもそも中州サイトなんて選ばないし、避難は危険を感じたなら自分の判断で速やかに同行者全員で行ったであろう。
中州ではキャンプは勿論、バーベキューさえしない。川の流れの外側に当たる河原や草木の生えていない河原も注意が必要。そして、上流の天気や川の流れの色、匂い、浮遊物にも気を配らねばならない。
以前、ワタシが加入していたデリカのクラブでも、河川敷キャンプをする機会が多かった。川の水をドラム缶に汲んで沸かした風呂や、溜まりを作って魚の掴み取りをしたりとても楽しく過ごしたが、クラブ員全てが安全意識を持っていたし、アウトドアコーディネーターや災害コーディネーターの資格を有するクラブ員も多く、教わることも多かった。
そんなワタシたちから見ると、今回の事故も全く防ぐことができた事案だと思う。
まさに今週末からお盆のトップシーズンに入るキャンプレジャー。同じにキャンプを楽しむ者として、もうこんな痛ましく悲しいニュースは聞きたくない。
そもそも、キャンプ場のホームページで車での渡河の写真を掲載し、それを推奨していること自体、ワタシには理解できない。
確かにスターワゴンなら余裕の渡河。だけど安全にそれを楽しむには正しい経験と知識が必要。どんなレベルでも渡河で中州に行けると錯覚させてしまうホームページは考えものである。
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