2011年07月20日
郡上八幡へキャンプ(2011.7.16 〜17)









最近は歳のせいか、キャンプやスキーなどの遠征の翌日は、家で道具の片付けをしてゆっくりしたいので、今回は1泊2日の行程です。
午前8時半に自宅を出発。鳴海I.Cから名二環・東名・中央道・東海環状道・東海北陸道を経て、10時前に郡上八幡I.Cを出ます。
開店直後のスーパー「バロー」で食材を買い、11時に「郡上八幡リバーウッドオートキャンプ場」に到着。本来、チェックインは14時からですが、空いていることもあり早々に中へ入れてもらえました。
実は今回、ワタシと小2の娘じゅんじゅんとの「初めて二人だけキャンプ」。なるべく早く到着してゆっくりと支度をしたかったのです。
場内は半分ぐらいの入りとのことで、何と2サイトをゆったり使わせてもらえました。サニタリーに近い22番 23番サイトにテント、タープを設営。地面がとても固くてペグダウンに苦労しましたが、じゅんじゅん も一生懸命手伝ってくれて順調にホームサイトが完成しました。
ジリジリと照りつける日差しを避け、木陰に置いたテーブルでお昼ごはんのお弁当をいただきます。
場内は適度な木立があり、ニイニイゼミやアブラゼミが賑やかに鳴き、オニヤンマやシオカラトンボが飛び交っています。青い空に山々の濃い緑が、夏を際立たせています。
水着に着替えて、吉田川へ水遊びに行くことにしました。キャンプ場から田畑の広がる道を歩くこと7〜8分、長良川に注ぐ清流吉田川に到着です。
魚道を伴う堰には多数の親子連れが遊び、その下流では釣人が鮎釣り、上流ではアウトドアクラブのボート教室が行われていました。
ゴーグルをつけて川に潜ると、清んだ水の中には魚がいっぱい!アユやメダカ、カワハゼのような魚がそこかしこに泳いでいます。
しばらく川で遊んでいましたが水が冷たく、河畔の山に太陽が傾き始めたのでキャンプ場に戻ることにしました。
サイトで冷たい酎ハイを飲みながらひと休みしていると、じゅんじゅんが「あ、ヒロシッチのおじさんだ!」と叫びます。
いつもブログでお世話になっているヒロシッチさんご一家も、今日から2泊でキャンプ。実は春先にその情報をいただいていたので、あとからワタシも一緒に便乗させていただいた次第です。
ヒロシッチさんは以前からこのキャンプ場が気になっていたそうで、今回は郡上八幡で、「食品サンプル作りの体験」という目的もあって、ここをチョイスされたとのこと。おかげでワタシもキャンプ場の新規開拓ができました。
さて、夕闇が迫ってきたので夕飯の準備に取りかかります。メニューは じゅんじゅん が作るカレーライス。飯盒でお米を研ぎ、肉や野菜の材料を じゅんじゅん専用の調理用具で皮を剥き、切っていきます。ちょっと包丁遣いが危なっかしくてヒヤヒヤしましたが…。
肉と野菜を炒めて水を入れ、ルーを割り解して順調にカレーはできていきます。飯盒からはごはんの炊ける香りがします。
今朝、自宅のベランダで収穫したキュウリとレタス、シーチキンでサラダを作り、夕飯完成です。少しお焦げのあるごはんのできが秀逸で、美味しいカレーライスができました。
じゅんじゅんは、食事の後片付けも積極的に手伝ってくれます。あまり自宅では見ない姿です。2歳の頃からキャンプに連れだし、きっと自分のやるべきことがわかっているのでしょう。
片付けの後は、ヒロシッチさん一家と一緒に花火を楽しみます。歳の近いガールズチーム3人で花火に興じ、ワタシとヒロシッチママさんはチェアに座り話に興じ、ヒロシッチさんはひたすらガールズチームの花火の面倒を見ています(お世話かけました)。
花火も肝試し(←どこかのオバチャンがお化け役をしてくれたらしい)も楽しみ、何故か夜鳴きそばの音が聞こえてくる中、子供たちはシャワーや寝支度を整え各々のテントに戻りました。
子供たちが寝静まった頃、再び大人たちだけ終結し、お酒を片手にいろいろな話をしました。大抵は仕事や車や身の回りの面白い出来事の話ですが…。
ちょうど日付が変わる頃、ヒロシッチさんが「撃沈宣言」をされたのでお開きに。この頃からやっとキャンプ場内も涼しくなってきました。
さて、翌朝です。
ヒグラシって、夕方に鳴くセミだと思っていましたが、明け方も大合唱するのですね。それで目覚めて5時半頃起床します。
じゅんじゅんは夜中に冷えたのか、プーさんのシュラフにグルグル巻きになっていました。
身支度を整えていると、ヒロシッチさんもテントの外で朝の空気を吸っています。じゅんじゅんは早速、ヒロシッチさんに遊んでもらい、セミを捕ってもらったようです。
かくして、ワタシはひとりで朝食を作ることになり、支度を整えます。メニューは玉子焼き、ハム、コンミート、キュウリ、レタスを自由に挟むサンドイッチバイキング、ゆでたてのトウモロコシ、フルーツヨーグルト、昨夜のカレーを温めてのばしシチュー風に。
さあ、できました。食べましょう!「いただきま〜す」。元気なじゅんじゅんの声が響きます。リンゴジュースを一口飲んだ直後、じゅんじゅん の様子が一転…。
何の前触れもなく嘔吐を始めたじゅんじゅん。悪夢の始まりでした。
特に額も熱くありません。最初は、朝からはしゃぎすぎたのだろう、少し気分転換すれば治るだろう、と思っていましたが、食べることも飲むこともできなくなり、テント内で寝込んでしまいました。
今日は、夕方までにチェックアウトをすればいいことになっていたので、ゆっくり撤収し、場内や周辺で虫捕りをし、お昼は じゅんじゅん の大好きなそうめんを作り、午後からはヒロシッチさん一家と川へ遊びに行き、夕方に帰路に就くはずでした。
しかし、じゅんじゅん の様子はだんだん悪くなっていきます。急いで朝食をひとりで済ませ、片付けと撤収にかかります。
撤収の間、じゅんじゅん をテントから木陰に移動し、ヒロシッチさんからお借りした扇風機で仰ぎます。「昨日の川遊びで冷えた?夜中に寒くて風邪ひいた?熱中症?食中毒?」いろんな想いが巡ります。
何とか水分を摂らせたくて、お茶やアクエリアスを一口ずつ与えますが、すぐにリバースしてしまいます。脱水症状がとても気にかかります。しかもだんだん腕や足が熱くなってきます。熱が出始めているようです。
冷たいタオルを当てたりし、看病しながらようやく撤収を終えます。ちょうどヒロシッチさん一家が 食品サンプル工房 から戻っていらしたのでお借りしていた扇風機をお返しし、8月には フレンドパークむかわ で再会することを約束し、帰路に就きました。
郡上八幡市街の薬局で じゅんじゅん の容態を説明し、解熱剤を買い与えたものの全く受け付けず…。付近の病院に担ぎ込むことも考えましたが、仮に点滴や入院になると名古屋に帰れなくなること、じゅんじゅんにとって知らない街で体調を崩した不安を取り払うには、なるべく名古屋まで連れ帰りたいこと、道路事情が良好なので飛ばせば1時間強で帰れること、それにギリギリ耐えられそうなこと、などから名古屋へ帰る決断をしました。
東海北陸道から見える緑の山並みを後ろに押しやり、いくつもの清流を越え、トンネルを貫き、自宅の奥さんと連絡を取り、担ぎ込める病院を探しつつ激走します。かわいそうに、じゅんじゅんはぐったりして声を発することもできません。辛うじてアクエリアスを3口飲みました。
1時間半後には自宅付近の大きな病院に到着。検温で40℃を超える熱が出ていました。検査の結果、どうやら何らかの細菌感染を発症した模様。脱水症状の改善と高熱、喉の炎症を鎮めるために2時間の点滴をすることになりました。
治療を受けて帰宅したのは18時過ぎ。やっと自宅のベッドに寝かすことができ、安心しました(結局、翌々日までダウンしていました)。
せっかくのキャンプがこのような結末になってしまい残念ですが、じゅんじゅんは苦しい思いをした上に責任を感じているようなので、また次回を楽しませてあげたいと思います。
ヒロシッチさん一家にもご心配をお掛けしまして、恐縮しきりです。
ところで今回の 郡上八幡リバーウッドオートキャンプ場ですが、とても山と空が近くに感じられるロケーションでした。サイトも広く、時間帯によってはしっかり日除けになる木立もあります。サニタリーもキレイで、数時間毎に掃除をしている音も聞こえていました。
シャワーブースは狭いものの男女各6基あり、さらに無料。夏場は助かります。洗濯機は50分200円で使えます。
ただ、強いて言うならサイトの地面がとても固いことと、川遊びのできる場所まで幼児には少し距離があること、サイトからの眺望がきかないことが難点でしょうか。
いずれにしても大変清潔なキャンプ場ですので、安心してワタシの両親も連れて行けそうです。
さぁ、子供たちは明日から夏休み。次のお盆キャンプには体調万全で臨みたいものです。